綾の色

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もし宮崎県民に「綾の色は?」って尋ねたら、「緑!」って即答する方が圧倒的ではないか
と思えるほど、綾と緑の繋がりはみなさんに認知されていることだと思います。
もちろん私もその一人なのですが、じつは先日ちょっと不思議な色に出会いました。

先日、「綾国際クラフトの城」の中にある「玄太染織工房」さんにお邪魔した時のことです。
工房を主宰している玄太さんご夫婦は、30年以上も天然素材の組み合わせを楽しみなが
ら二人三脚でステキな織物を作っていらっしゃいます。
工房の中には、いろいろな素材を使って染め上げた色とりどりの糸が揃っています。

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その糸を見ているだけでも十分楽しいのですが、以前「これは、たまねぎで染めた糸だよ」
って見せていただいた時などは、「たまねぎは食べる以外ない!」と信じて疑わない食いしん
坊の私は、その色合いの深さにびっくり!食べる以外にもこんな魅力があったのかと感心さ
せられたこともありました。

そんな工房で目に留まったのが、こちらのショール。
グレイともシルバーともとれる、とてもステキな色合いです。
はてさてこれは何で染めたのかな?と思い玄太さんに尋ねてみたら、「これはね~、綾城の
中に植えられている『椿』の実を使ったんだよ」とおっしゃるではありませんか!
「え~!?あの椿からこんな色が!」って、たまねぎ以上に驚かされました。
じつは玄太さんは、昭和の御世(笑)から「綾城の椿で染められるといいな~」っと考えられて
たそうで、ひょんなことから今年その夢が叶えられたのだそうです。

どうやってこの色を出したのかは、玄太さんに聞いていただく方が正確なので言及いたしませ
んが、今年とあるプロジェクトで「綾の椿で椿油を絞ろー!」って話が持ち上がりまして椿の実
を収穫したのですが、椿油に使うのは椿の実のうち種子の部分だけで、種子を覆っている殻は
不要になります。その殻を使って染め上げられたそうです。

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ひゃ~、エコっていうかステキな循環、ステキなお話です。
玄太さんによると、私たちの周りにあるほとんどの樹木や植物で糸を染めることができ、思わぬ
色に出会えるのだそうです。
照葉樹林に包まれて一年中緑に恵まれている綾町ですが、こんなお話を聞くと綾町には私たち
の知らないステキな色がまだまだたくさん隠されているんだなあと感心させられ、ますます綾の
魅力に興味が沸いて来た今日この頃なのでした。

最終更新日: 2011年 5月 31日(火曜日) 09:34
高好加代子

高好加代子

綾わくわくファーム

ウェブサイト: www.ayadore.jp/