Home匠日記2010年2010年12月木曜:小川渉(パン工房綾)パン工房綾シリーズ「照葉樹林この1年」 その1「郷田實没後10年記念シンポジウム」

シリーズ「照葉樹林この1年」 その1「郷田實没後10年記念シンポジウム」

作者: 小川渉 2010年 12月 09日(木曜日) 09:00
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綾の照葉樹林が全国一の規模と質で現存しているのには訳があります。
物語といってもいいでしょう。
物語の主人公が郷田實(1918~2000)その人です。
1966年綾町長に就任した郷田さんが最初に直面した大きな問題が国有林の伐採計画でした。
精力的な読書を通じ照葉樹林の重要性に気づいた郷田さんは、町民の先頭に立ち国と掛け合って計画を止め森を守りました。
詳しくは、郷田さんの自著『結いの心』(評言社・2005年)の一読をすすめます。

郷田さん没後10年を記念しシンポジウムが命日の3月21日に綾町文化ホールで行われました。
町内外から250名が参加。
基調講演は生前の講演ビデオを編集したものでした。
迫力ある語り口がよみがえりました。
故人を知る人には懐かしく、初めて触れる人には語り継がれる理由が判ったのではないでしょうか。

紹介されたメッセージも特筆に値します。
照葉樹林に関わる各分野の第一人者の方々からのものです。
佐々木高明さん:照葉樹林文化研究
大澤雅彦さん:植物生態学研究
姉崎一馬さん:森林写真家

後半はパネルディスカッション。
パネラーは綾町の各分野で活躍されているメンバーが郷田さんとの思い出を中心に話されました。
有機農業の田渕民男さん、ガラス工芸の黒木国昭さん、元綾中学校長の浜田倫紀さん、照葉樹林研究の河野耕三さん、若者代表で商工会青年部長の松浦光宏さん。

今回の催しは、元々命日に故人を偲ぶ「照葉忌(しょうようき)」を毎年行ってきたところでしたが、10年の節目に拡大版として企画されたものでした。

照葉大吊橋照葉大吊橋は、郷田實さんの発案で多くの人に森を見てもらうことにより守る力になることを願って架けられたものでした。現在改修工事中で、2011年3月末にはリニューアルされることになっています。

パン工房綾 小川渉


最終更新日: 2011年 5月 31日(火曜日) 09:57
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