Home匠日記2010年2010年12月ゲスト:高好加代子(綾わくわくファーム)
高好加代子

高好加代子

綾わくわくファーム

ウェブサイトURL: http://www.ayadore.jp/

綾・年の瀬のひとコマ

2010年 12月 31日(金曜日) 12:07

12月に入ったとたんあっという間に大晦日。
みんなに同等に時間が流れているはずなのに、自分だけが早い気がするのはなぜでしょう(笑)

そしてもういくつ寝るとお正月という30日。
年々お正月らしいことからは遠ざかっていくばかりの我が家でしたが、
今年は綾の友人が餅つきに誘ってくれました。(押しかけたという一説もありますがww)

朝10時に駆け付けた時は、ちょうど1回つき終わったところ。
つきたての餅がザルの餅とり粉の上でどろりんと美味しそうに湯気を上げています。

するといきなり、友人のまだまだ小さいお孫さんが餅の上に乗せられました!!!
なんでも1歳未満で歩き出した赤ちゃんにはこうやってお祝いをするそうです。
さらに、背中には風呂敷に包んだ餅を担がせて・・・。ハイ!パチリ♪

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このような風習は初めて拝見しましたが、子供の成長を喜びこれからの幸せを祈るという心が、
そこにいる人全部を幸せにしますね。

外ではベテランの男衆に慣れぬ腰つきの新人さんも加わって2回目の餅つきが始まりました。

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懐かしい風景。
羽釜の上に蒸し器を2段重ねにし、もち米を蒸す香り。
小さく丸めたあんこの山。
こんな昔ながらの餅つきを体験するのは子供の頃以来です。
子供の時は、何の手伝いもせず臼の周りを駆け回ってきゃーきゃー走っていたものです。
そして、できたての餅をちぎり分けする祖母の手際の良さに尊敬の念を抱いておりました。
祖母がちぎった餅を形よくまん丸に仕上げる大人たちのそばで、出来上がるのを待ちかねて
ほおばったのも幸せな思い出です。

さて2回目がつきあがりました。
手慣れた家人が次々にちぎり分けてくれます。手にとって丸める作業です。
あったかくやわらかく幸せな手触り~~~。
子供の頃見ていたように、優しく手早くまん丸に仕上げます。何気に上手な自分に満足です(笑)。
そしてたまらず試食・・・・しばし口福の時・・(笑)。

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その後は、丸めては食べ、食べては丸めをしつつ、結局6回の餅つき完了。
昔は当たり前にあった正月行事。
なくなってしまったと思っていたのは私たちだけで、綾にはこうやってしっかり残っていました。

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大晦日には、町民が小学校の鐘つき堂で鐘を撞き、綾神社にお参りし地区の新年会をする。
というのが綾の過ごし方だそうです。
やっぱり綾は素敵だ~。

ゲストライターとして4回記事を書かせていただきました。
どうも私は、綾が好きで綾が素晴らしいと言いたかったようです。
うまく伝わったかどうかは怪しいところですが、つたない文章を読んで下さった方、
ありがとうございました。

また来年も変わらず綾を探求していきます。
みなさまよいお年をお迎えください。
そして綾に遊びに来てくださいね~~~~\(^o^)/

 

 

綾の色

2010年 12月 27日(月曜日) 12:13

もし宮崎県民に「綾の色は?」って尋ねたら、「緑!」って即答する方が圧倒的ではないか
と思えるほど、綾と緑の繋がりはみなさんに認知されていることだと思います。
もちろん私もその一人なのですが、じつは先日ちょっと不思議な色に出会いました。

先日、「綾国際クラフトの城」の中にある「玄太染織工房」さんにお邪魔した時のことです。
工房を主宰している玄太さんご夫婦は、30年以上も天然素材の組み合わせを楽しみなが
ら二人三脚でステキな織物を作っていらっしゃいます。
工房の中には、いろいろな素材を使って染め上げた色とりどりの糸が揃っています。

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その糸を見ているだけでも十分楽しいのですが、以前「これは、たまねぎで染めた糸だよ」
って見せていただいた時などは、「たまねぎは食べる以外ない!」と信じて疑わない食いしん
坊の私は、その色合いの深さにびっくり!食べる以外にもこんな魅力があったのかと感心さ
せられたこともありました。

そんな工房で目に留まったのが、こちらのショール。
グレイともシルバーともとれる、とてもステキな色合いです。
はてさてこれは何で染めたのかな?と思い玄太さんに尋ねてみたら、「これはね~、綾城の
中に植えられている『椿』の実を使ったんだよ」とおっしゃるではありませんか!
「え~!?あの椿からこんな色が!」って、たまねぎ以上に驚かされました。
じつは玄太さんは、昭和の御世(笑)から「綾城の椿で染められるといいな~」っと考えられて
たそうで、ひょんなことから今年その夢が叶えられたのだそうです。

どうやってこの色を出したのかは、玄太さんに聞いていただく方が正確なので言及いたしませ
んが、今年とあるプロジェクトで「綾の椿で椿油を絞ろー!」って話が持ち上がりまして椿の実
を収穫したのですが、椿油に使うのは椿の実のうち種子の部分だけで、種子を覆っている殻は
不要になります。その殻を使って染め上げられたそうです。

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ひゃ~、エコっていうかステキな循環、ステキなお話です。
玄太さんによると、私たちの周りにあるほとんどの樹木や植物で糸を染めることができ、思わぬ
色に出会えるのだそうです。
照葉樹林に包まれて一年中緑に恵まれている綾町ですが、こんなお話を聞くと綾町には私たち
の知らないステキな色がまだまだたくさん隠されているんだなあと感心させられ、ますます綾の
魅力に興味が沸いて来た今日この頃なのでした。

綾町の伝統行事その2

2010年 11月 21日(日曜日) 20:23

秋晴れの穏やかな日曜日、工芸まつり2日目。
綾町は、いつもよりだいぶ人口密度が増して賑やかになっていました。
てるはドームに心を残しつつも、今日の私の目的は、公民館の「手作り文化祭」!!
11月の日曜日は23ある各公民館ごとの文化祭がおこなわれているのです。
文化祭なんて学校を卒業してから全然縁のない私ですが、どんなイベントなんだろうと
わくわくしながら、まずは勤務先のある「割付地区」
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30世帯あまりの小さい地区と聞いていたのに、その内容は見ごたえ十分。
うわさに聞いていたおもてなしの御膳は、盛り付けも美しく味ももちろん文句なし。
女性部のみなさんで、200食も用意されたとのこと。感謝感激あめあられの嵐でした。
感動して写真を撮り忘れたのは御愛嬌です(笑)ごちそうさまでした。

そして、住民が一番多いと聞く麓地区に移動。
たくさんの住民の方たちの力作が、所狭しと並びバリエーションも豊富ですごく楽しめました。
そしておもてなしの食事もボリューム満点でこれまたびっくりです。
さっきの失敗を忘れず、こちらはちゃんとパチリ♪
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写真はおでんセットですが、さらにぜんざいセット、コーヒーセットまでおもてなしされてしまいました\(^o^)/
ぷらりと立ち寄った私のような客にも、こんなにおもてなしをして大丈夫なのかと本気で心配しました。
こちらの女性陣もテキパキと明るく接客されていて気持ちいいこと、この上なし。
これまたほんとにごちそうさまでした。

そして私の未踏の地、二反野へ向かいます。
二反野は、オークションがおもしろいらしいといううわさを聞きつけての参加です。
慣れない道でおろおろしてしまいましたが、到着した時は、地区の方参加の大宴会の真っ最中。
勧められるまま麦酒をご相伴にあずかったのは言うまでもありません(笑)
そしてお待ちかねのオークション開始。住民の方が展示していた野菜やパン、手作りの小物などがどんどん
オークションにかけられていくのですが、値段が半端なくバンバン上がる!!!
白菜1個1500円だし(笑)狙っていたパンも2000円くらいまで上がりました。
勢い込んで参加した私でしたが、さすがにこのパワーの前に敢え無く撃沈。
でも、仕切りの方の面白い口上が座を盛り上げて、うわさにたがわぬおもしろさ。
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↑ お情けで落札させていただいた戦利品のショウガ!(^^)!

二反野の文化祭は、住民がみんなで楽しむ祭りでした。でも外から来た人にもとっても優しい。
すっかりリラックスして楽しい時間を過ごしました。感謝です。

綾町の各地区の文化祭は、秋の収穫祭として1年の収穫を祝うというところから始まっているようです。
地区のみんなで協力しあって作る文化祭。おもてなしの心も楽しもうとする心も全部すばらしいなと思います。
綾はますます興味深いところですね~(*^_^*)

23日と28日日曜、この日もあと11の地区で行われる文化祭。ディープな綾を知る絶好の機会です。
是非是非、足を運んでみてください。

綾の伝統行事

2010年 11月 14日(日曜日) 20:08

ゲストライターなどどおこがましいお役目をいただいたものの
私ごときが何を書けばいいのか、おろおろしてる間に11月も
半ばを過ぎようとしています。

綾の地にて食文化にかかわる仕事についてはや数年。
綾の虜になり、移住するのも近いとか近くないとか(笑)
そんな町外の私が感じる綾のあれこれをつらつらと書いて
いこうかと思います。
2か月の期間限定とのこと、少しの間お付き合い願います。

さて昨日13日は「綾神社の秋の大祭」でした。
毎年、各地区から伝統の踊りが奉納されます。
今年は東中坪、宮原そして北麓の3か所の地区の方々が練習を
重ねて奉納しました。
朝5時、準備に大わらわの北麓の公民館にお邪魔しました。
北麓の踊りは「なぎなた踊り」。

そもそも「なぎなた踊り」はその昔、大飢饉が続いた時、五穀豊穣の
祈願をしたところ、豊作を迎えることができた。
大喜びで報恩感謝の奉告祭で余興隊がなぎなた踊りを
奉納したら、ことのほか城主が喜び御褒詞をいただいたことから
村の踊りとして伝えられたそうです。
(綾の郷土史より抜粋)
登場するのは弁慶と牛若丸。
役者の唄に合わせなぎなたを使って踊ります。

「化粧の様子」

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この日から2日間は、綾神社での奉納を始めとして町のあちこちで
踊りを披露します。
地区の女性陣も朝昼晩のまかないなどなど裏方として大忙しです。
まさに地区をあげてのお祭りという感じです。

「朝7時の初踊り」

naginata

綾にはこうした独特の伝統行事や歴史ある建造物がたくさんあります。
住んでる人にとっては、昔からある日常の風景かもしれませんが、
町外の私にとっては、とても新鮮な驚きがあります。
そんな綾を少しでも紹介できればゲストライターとしてのお役目を
全うできるのかな・・・とこんな感じで、これからもよろしくお願いいたします。