はじめまして・・・ 12月の月曜日を担当します「工房 夢とけい」の梅戸といいます。
2005年5月に、生まれ故郷である綾に窯を開きました。
当初、庭先の小さな看板「工房 夢とけい」を見て、時計屋さん?と思われて入って来られるお客様がいらっしゃいました(笑)
陶芸の専門的な経験も、格別知識もなく無謀にもただ好き!というだけでこの道に入ったので、なにがなにやらのパプニング続きのの毎日でした。
窯焚きはおろか、釉薬のかけ方も知らずに始めたわけですからホントに今、あの頃を振り返ってみると、目の前しか見えない怖いもの知らずだったつくづく思います。
陶芸教室での2年半は与えられた課題の物を作ることしかなかったので、まず粘土や釉薬の種類の多さに仰天!し、業者さんのすすめられる物を試作しては、思い通りにいかない(その前に腕がなかった)毎日でした。
焦る気持ちでいっぱいいっぱいで、作業工程も無駄な手ばかりかけていたように思います。そんな時にある人に、「一見、ムダと思えることが、案外大事だったりするんだよね」と言われたことが、心の隅にコツン!と響きました。
経験のないことはどうしたってカバーしようがないんだ。いっぱいムダな回り道して失敗して、怖がらずに壁にぶち当たろうって
思えるようになりました。
できなかったことが少しずつできる様になってきたときに、その言葉が何度となく思い返され、それからは無駄なことを楽しめる余裕ができてきました。
振り子時計が、今日も優しく時を刻みます。
私も静かに自分を見つめて、自分のペースで進みましょう。