Home匠日記2011年2011年03月金曜:大原文雄(大原陶苑)
大原文雄

大原文雄

大原陶苑
綾の工芸について熱い思いを語ります。

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MONO作りのきっかけ

2011年 3月 25日(金曜日) 09:00
今回で最後の匠日記になりました。
東日本・関東地方の被災された方々には心よりお見舞を申し上げます。

僕は、今、ちょっと気になっていることが有ります。
現代は、便利・スピードを優先しすぎて、MONO(もの)の大切さ・尊さが失われているのでは?
私の仕事が手づくりの職業なので、先輩達から学んだほんもののこだわり・・・。
大げさに言えば、日本の良さを、失っているのではないか・・・。
気がかりです。

今まで、保育所や小学校・子供会等で、陶芸教室を数回させてもらったことが有ります。
手づくりの町で生まれた子供達。
少ない時間でも何か、子供達に伝わればいいなと・・・楽しい時間が持てました。
将来、〝手づくり〟に出会った時、物おじせず挑戦してほしいです。
私が今の陶磁器の仕事に進んだのも、5才の時、粘土づくりでゾウを作り、それをほめられたのが大きなきっかけです。
多くの子供達に、手づくりの素晴らしさを心に留めてほしいです。
今年の〝第30回工芸まつり〟の大きなテーマの一つです。
次世代の子供達よ!〝手仕事〟楽しいちゃが!

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☆長男が5才の時の作品〝ベンチ〟・・・?

おやじへ!最後のプレゼント

2011年 3月 18日(金曜日) 09:00
こんにちは!
前回は、思い出の作品の中で子供の食器の話しをさせてもらいました。
今回は父親に最後のプレゼントの話しです。
私の職業がやきもの屋のおかげで、父親が他界した時、骨壺を作らせてもらいました。
火葬場で入った骨壺は磁器の味気ない物でした。
49日の納骨までにと思い印花三島の手法でおやじの骨壺を作らせてもらいました。
生前のおやじは明るく、酒が好きな楽しい人でしたので、渋すぎても派手すぎても・・・と思い、印花三島の手法を選びました。
出来上がりは、私は気に入ったのですが、おやじ本人はどうでしょうか?
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気が早いのですが、元気な88才のおふくろの分も作らせてもらいました。
二人仲良く印花三島の骨壺です。

※印花三島とは?
鉄分の多い赤土に印刻し、白土をいれ象嵌する手法の事をいいます。

〝綾発〟都会に行った若者達へ!

2011年 3月 11日(金曜日) 09:00
私が綾で生活を始めたのは35年前。
それ以前は東京生まれ東京育ちです。
当時の綾は、役場も、郵便局も木造で歩くとギシギシと音がする懐かしい建物で、銭湯も貸本屋さんもありました。

バス通りには、街灯もなく、仕事を終え、帰宅する途中、何度か田んぼにはまりました。
南川の元町橋周辺では、ホタルの乱舞が見れるほど、今、以上自然いっぱいでした。

011そんな生活の中で思い出の作品があります。
22年前、独立(開窯)して間もない頃、長男が誕生!
離乳食も終わり、自分で食事するためのお皿です。
近くの農家に牛がいたので牛が好きになり絵柄にしました。
キズだらけのお皿ですが、歴史があり、今だ使っています。
その長男も今は東京生活....。
どこの家庭でもよくある事だと思います。
こんなステキな自然豊かな照葉樹林の中で育った、若者達よ!
胸をはって、ガンバレ!