藍のはなし ~仕上げ編~

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先週末、綾の馬事公苑周辺の桜を見に行ったのですが、満開で菜の花の黄色と
桜の淡いピンク色(ほとんど白に見えますが)の対比が見事でした。
ただこの頃桜を見ると、妖しさとか怖さを感じることがあります・・・私だけですかねー?
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さて、仕込み後、発酵は順調に進み5日後(4/6)の朝に中石、夕方に麸(ふすま)を灰汁でといて入れました。
中石とは発酵を一旦止めるための貝灰のことです。
仕込みの時の貝灰は発酵を促し、中石は発酵を抑制する・・・?な感じですね。
でもそういう2通りの働きがあるようです。
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麸(麦の皮のくず)は栄養分で、藍は仕上げまでの間に力を蓄え、仕上げで一気にそれを放出する、というイメージですかね。
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中石と麸を入れて2日後(予定通り4/8)いよいよ仕上げです。
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仕込みの時半分位入れた灰汁を、プールいっぱいに満たします。
この灰汁は一番灰汁というアルカリ度の高い灰汁を使います。
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ちなみにプールの大きさは、3石甕(さんごくがめ)=一升瓶300本分程度の容量=の4つ分です。 
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そして最後に貝灰を入れて完了です。この時の貝灰を「止め石」といいます。
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やっと藍は仕上がりましたが、これで終わりではなく、これからが本番です。
出来立てホヤホヤの藍から古い藍まで、毎日使える状態にしておかなければなりません。
そのための管理が欠かせないのです。
あと2回、そのへんの事をお話します。
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最終更新日: 2011年 5月 31日(火曜日) 09:51
有光信二

有光信二

綾の手紬染織工房の有光さん。伝統工芸士に認定されたお話を語ってもらいます。

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