藍のはなし ~藍の変化~

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先週末(4/16、17)に当工房は都城市にある“霧島ファクトリーガーデン”の「花まつり」に参加しました(私は16日だけ)。
そこで染色体験のコーナーを受け持ちました。
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体験内容は、スカーフをラックダイという染料で染めて火山灰灰汁で媒染する、というものです。
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出来上がりの色は、元のラックダイの濃さにもよりますが、弱冠青みを持ったピンクから赤紫系の色です。
やさしい色に染め上がりますよ。今の季節にピッタリの色だと思います。
4月29日からの藍まつりでもやりますので、是非ご来場ください。
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さて、まだ朝晩は少し肌寒く感じられますが、春本番といった感じです。
藍も季節を感じるのでしょうか、このごろ色艶が良くなってきました。
そういう藍の変化を感じるのは、まず藍甕(カメ)のふたを開けたときです・・・
私の1日はカメのふたを開けることから始まります。
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が、その前にまず深呼吸して匂いの確認。
匂いは藍の健康状態を知る重要な手がかりになります。
どんな匂いかというと・・・んー、文字にするのは難しいのですが、鼻にツンと来るようなアンモニア臭とでも言いますか、
女性からは「髪を染める液の匂いみたい」と、よく言われます。こちらのほうがわかり易いですかね?
子どもにはよく「臭い!」と言われます。 まー、確かに一般的にはいい匂いとは言えないかも知れませんが、
決して不快な臭いではありませんよ。しばらくしたら慣れますから。
で、ふたを開けます。
毎日やっていることなのですが、一晩でガラッと調子が変わることもあるので、ちょっと緊張する瞬間です。
まず確認するのが藍液の表面に浮かんでいる「華」です。
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「華」というのは、カメの底の蒅が発酵するときに炭酸ガスを発生させて出来たものです。
なので、「華」があるということは、ちゃんと発酵していると言うことなのでまずは一安心なのですが、
それと藍の調子の良し悪しとはまた別です。
「華」の量、色、盛り上がり方などで判断します。
新しく、調子の良い藍の華は赤紫っぽい色をしていて、量も多く、こんもり盛り上がっています。
こういうときの藍は一見良く染まりそうに見えるのですが(実際良く染まるときのほうが多いです)、
いざ染めてみると思ったほど染まらないということが、たびたびあります。
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そこで次に藍液の色を見ます。これにはちょっとした道具を使います。
それは、枝です・・・続きは次回で。
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最終更新日: 2011年 5月 31日(火曜日) 09:51
有光信二

有光信二

綾の手紬染織工房の有光さん。伝統工芸士に認定されたお話を語ってもらいます。

ウェブサイト: www.ayasilk.com