Home匠日記2011年2011年04月綾の手紬染織工房蒅(すくも)のお話

蒅(すくも)のお話

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昨年の4月以来、2回目です。
よろしくお願いします。

さて、先週の節分の日はずいぶん冷え込みましたが、
工房になんと、こんな長い「つらら」が出来ました!



工房でもう20数年仕事をしていますが、
このような「つらら」を見たのは初めてです、たぶん。

それとこの日の午後、工房で毎年恒例の「豆まき」がありました。

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みんながビニール袋をもって待ち構えているところへ、
豆(お菓子)が投げ込まれると、
「えっ!? この人がこんな動きをするの?」と、びっくりするぐらい素早い動きで
(シャッタースピードよりも速く)豆に一目散に向かっていく人がいたりして、
なかなか迫力のある、笑える豆まきでした。
これで鬼が退散して、今年一年、無事に過ごせたらいいですねー。

さて、前回は仕込みと管理のことを書きましたが、
原料となる「蒅(すくも)」のことを書いていなかったので、
その説明を少ししておきます。
「すくも」は、タデ科の一年草のタデ藍、という植物の葉を発酵させて、
堆肥状にしたものです。

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当行房の「すくも」は徳島から取り寄せています。
3月上旬に種をまき、7月から8月にかけて葉を刈り取った後乾燥させ、
倉庫の中に積んで12月初旬くらいまで発酵させます。
この間、藍師と呼ばれる人たちが、発酵の進み具合を見て藍葉に
水を打ち、上下をまんべんなく混ぜ返します(切り返しといいます)。
発酵が進むにつれ藍葉は熱をおび、70度にもなりますが、
藍師は発酵の状態を見極めるために裸足で作業をします。
こうして100日間ほどかけて作られた「すくも」は12月下旬ごろ当工房に
届けられ、仕込みを待つことになります。

次回からは、藍の色のこと、柄をつくるための絞りについて
お話します。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
有光信二

有光信二

綾の手紬染織工房の有光さん。伝統工芸士に認定されたお話を語ってもらいます。

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