Home匠日記2011年2011年07月火曜:矢島章(木工房 波木道)
矢島章

矢島章

木工房 波木道

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黒柿

2011年 7月 26日(火曜日) 09:00
台風が去ってからすっきりしない天気が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

今回はS様よりお預かりした材、黒柿についてお話したいと思います。
黒柿と言っても黒い柿の実が生るわけでは無く、極稀に木の幹に黒い杢が入っている珍しい柿木のことです。
この黒い杢が入るには古木でしかもいろいろな自然条件がそろわなければ出来ないらしく数万本に一本と言われています。

そんな幸運の柿木がお庭にあったS様の妹さんからご依頼を受けて去年造ったのがテレビ台とセンターテーブルです。
虫食いがあるものの自然が造りあげた黒い模様(杢)は素晴らしいです。
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それともう一台、造った黒柿テーブルがあります。
こちらは知人の木工屋さんから譲っていただいて造った作品です。
黒い杢が芯の部分にはいっていたのを二枚合わせの左右対称で作品にしました。
このテーブルは手造り家具が大好きな熊本のT様のお宅でかわいがられています。
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残念ながら黒柿の材は手元に残っておらず作品もありません。
我々でもなかなか御目にかかれない黒柿、今度いつ会えるか楽しみです。

なでしこジャパン優勝

2011年 7月 19日(火曜日) 09:00
なでしこジャパンが延長、PK戦のすえ、強敵アメリカをくだし優勝しました。 \(^o^)/
早起きをして観た甲斐がありました。

それにしても日本女性の底力は素晴らしいですね。
これぞ大和撫子なのでしょうか。

そもそも大和撫子とはどのような日本女性かと思い調べてみたら、
強くたくましい、芯が強い、その反面清楚で陰に徹しながら謙虚、などなど。
最近いろいろな方面で女性の活躍が見受けられますが大和撫子ですよね。

なでしこジャパンの愛称は女子サッカーの認知度を上げるために公募で決まったようです。
男子サッカーの愛称はなぜか就任した監督の名前がついて、岡田ジャパン、ジーコジャパン、
オシムジャパン、そして今はザックジャパンです。

サッカーはなぜか日本が、そして世界が一つになれる唯一のスポーツだとおもいます。
これからも男子、女子とも日本に感動を与えて下さい。

さてさてわたしが今製作しているのは整骨院の受付カウンターです。
オーナーの要望で待合室はリラックスできる空間、ということで受付カウンターも
一枚板で彫りもいれました。 仕上げは拭き漆で仕上げます。
10月前後の開院予定なので波木道のホームページ、ブログなどで紹介していきます。

夏の虫

2011年 7月 12日(火曜日) 09:00
夏の暑さも本格的になってきて、体中から汗が吹き出ています。 (;¬_¬)
でも、暑すぎるせいなのか雲が出来て太陽の光を遮ってくれたり、
にわか雨が降ったりしてほっとする時間もありました。

暑くなってくると虫君達もたくさんやってきます。

ここ数日いすわっているのがしおからトンボ。
自分の縄張りを決め込んで、ほかのしおからトンボが来ると追い払っています。
今日はこのしおから君、わたしの手に停まり捕獲してきたハエをムシャムシャ食べているではありませんか。 (-_-#)
しおから君から見たらわたしの手は木の枝か (?_?)


しおから君のようなお友達の虫もいますが、見つけしだいあの世行きの虫もいます。
名前はわかりませんが体長2センチ位のカミキリムシです。
このカミキリムシの幼虫はケヤキや桜が大好きで乾燥中の材料を台無しにしてくれます。
その他あの世行きは蚊とアブくらいでしょうか。

蜂もいろいろやって来ますが大きな巣を作るスズメバチやアシナガバチは追い払ってます。

今日見かけたその他のお友達はコクワガタのメス、頭上を飛んでいったキラキラのタマムシです。
これからまだまだ沢山の虫君達がやってきますが楽しく付き合っていきたいです。

物造りのルーツ

2011年 7月 05日(火曜日) 09:00
こんにちは、宮崎は梅雨明け宣言をしましたが雨が降ったりはっきりしない天気です。
曇っているので暑さはそれほどでもないのですが湿度が高くむしむししています。 (;¬_¬)

先月わたしは私用と、仕事で東京に行ってきました。
高速料金上限千円も最後になるということだったので片道1400キロを1人と愛犬一匹で行ってきました。
道中の話もしたいのですが長くなりそうなので今回はやめにして別の話をします。

実家から少し車で行った所に横山模型店というのがあり、たまたま前を通ったらまだ健在だったので覗いてみました。
昔ほどの品揃えは無いもののおばちゃんも元気に店番をしていて、私のことは覚えてなかったけど懐かしい話ができました。
なぜこの横山模型店かと言うと、Uコン飛行機です。
同年代の方は知っている人もいると思いますがユーコントロール、略してUコンといいます。
15メートルほどの2本の細いワイヤーの先にエンジン付き飛行機を付けてぐるぐる回りながら飛ばして遊ぶ、というものです。
小学6年ごろから中学2年位まで夢中になっていました。


このUコンこそが私の物造りが好きになったきっかけかな、と最近思ったのです。
Uコンの機体はキットになって売っているのですがそれなりの知識と技術がないと作れず、
初めは近所でUコンをしていたおじさんに手伝ってもらいながら作りました。
練習機から始まって、柴電改、メッサーシュミット、その他などを作り、しまいには友達に図面を借りて自作で機体を作っていました。
自分で作った機体が空を舞うのは気持ちいいものです。
その反面、墜落することもよくあり修理しながら飛ばしたものです。
当時はUコンの大会も盛んで、風船割りという競技で3位が最高でした。
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機体を作るわくわく感は今の家具造りと同じです。
ただ違うのは造っていて両親に怒られないことです。
もし宮崎でUコンを今も飛ばしている方がいましたら御一報ください。

もうひとつの顔

2011年 2月 23日(水曜日) 09:00
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木工房波木道では木製家具を造るかたわら木製『桐』サーフボードを製作しています。
趣味でサーフィンをしているわたしは木工を始めた20年前当初から木製サーフボードを造ってみたいと思っていました。
一般的なサーフボードは発泡ウレタン製で出来ていてあまり地球にやさしいものではありません。
自然を相手にするサーフィンには自然の素材で、と思い製作しました。

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サーフボードは一見みな同じようにみえますが、身長、体重、波質、乗り方、などにより微妙な調整が必要です。
製作にはもう1人園田聡というパートナーがいて形を整え仕上げをしてもらっています。
サーフボードを精密に仕上げるにはこの道30年の技が必要不可欠です。

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木工のプロ波木道ではおおまかな所まで、仕上げはサーフボードシェイパー園田聡、という万全な体制でいい作品『サーフボード』を提供しています。

製品造り

2011年 2月 16日(水曜日) 09:00
今日は波木道の木工品製作風景と作品を紹介します。

御存じの方もいらっしゃると思いますが、波木道のテーブルの天板には彫り、が施されています。
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丸ノミで彫っていくのですが、この時光の角度が重要です。
上から光をあてますとどこを彫っているのかわかりにくいので光は横からあててやります。
光を横からあてることにより彫った所に影が生じ彫り具合がよくわかります。

彫りは根気のいる仕事です。
目、肩、腰に響きます。
そんなときは笑顔をつくって癒されています。
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出来上がった作品です。 テーブル、”月の出”
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座卓、”月と舞う蝶”
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木工製品ができるまで

2011年 2月 09日(水曜日) 09:00
P1010026こんにちは、木工房波木道の矢島です。
今回は製材についてお話したいと思います。
前回お話した木材市で購入した丸太を製材所に運んでもらい製材してもらいます。

製材を依頼するのは私の工房がある綾工芸村の村長、綾工芸の高原孝一です。
高原氏は製材の知識が豊富で綾町の多くの木工家が製材を依頼します。
製材所は工芸村から少し離れた場所にあり、製材を待っている丸太が並んでいます。

P1010021製材する日は朝からドキドキ、ワクワクしています。
と言うのは丸太の状態から板状にするのでどんな木目が現れるかがわからないからです。
だいたいの木目の予想は丸太の状態から想像できますが、想像以上の良い木目が出たときは嬉しいものです。
P1010019しかし世の中そんなに甘くなく、だいたいが予想通りか予想より悪い時もあります。
でも木に文句を言ってはいけません。ほとんどの木が自分より長い年月を生きてきて、
その間ずっと厳しい自然の中で耐えてきたのです。

製材機に丸太を乗せ、どの方向から製材していくかきめます。
この時向きを間違えると良い板が取れないので慎重に向きを決めていきます。

P1010009向きが決まったら好みの厚さに挽いて桟積みしていきます。  

桟積みした板は数年自然乾燥し、その後人工乾燥機で乾燥させて製品になります。

木材市について

2011年 2月 02日(水曜日) 09:00
はじめまして、木工房波木道の矢島です。
2月の匠日記を数回書かせていただきます。

初回は木材市についてお話します。
木材市は月2回、1年中開かれています。
しかし木工家が市場に行くのは今の時期だけです。
家具などの木工品に使用する木材は葉を落とし、
水を吸い上げなくなる秋から冬にかけて伐りだされた木材のみ使うからです。
春から夏に伐りだされた木材は水分を多く含んでいるので乾燥の段階で
収縮率が大きく割れの原因になります。
また養分も多く含まれているので虫やカビなども付きやすいです。

銘木市の風景です。 
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たくさんの業者が集まり競り落していきます。
その中で良材を競り落していくのは至難の業です。 

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皆さんポーカーフェイスで値札を入れていきます。
自分の思い描いた値段で競り落した時はうれしいものです。  

噴火や鳥インフルエンザでご苦労なさっている皆様にお見舞い申し上げます。