Home匠日記2011年2011年10月鈴木あかね(綾の手紬染織工房)
鈴木あかね

鈴木あかね

平成23年4月より研修生として入社しました。
日々の研修内容を書き綴ります。

ウェブサイトURL: http://www.ayasilk.com/

お気に入りの場所

2011年 10月 27日(木曜日) 09:00
こんにちは。



綾の照葉樹林マラソンの応援をしてきました!!

小さい子どもからご年配の方々まで、たくさんの人たちが

一生懸命、そして楽しそうに走っている姿は本当にステキでした!!

見ている私も元気になりました。





1番最初に、こちらの工房を訪ねたのは今年の3月でした。

とても青空が綺麗で、気持ちの良い日だったので綾北川沿いの道を

のんびり歩いて工房へ向かったのをよく覚えています。

想像していた工房より、ずっと広く様々な道具が揃っている事に驚きました。

素直に良いところだなぁ~、色々学べそうだなぁ~と思えました。





そんな工房の中で私のお気に入りの場所は2つあるのですが…

1つめは、藍小屋です。



藍甕がたくさんあるんですよ。

藍小屋の中に入ると、独特の香り??がするので最初はビックリしたのですが、

今では当たり前になりました。

藍が発酵している匂いなのかなぁ。

藍はとっても不思議です。

毎日、見せる顔が違うんです。

疲れている時もあるし、元気な時もあります。

そして、若い藍と年配の藍ではやはり違うのです。

若い藍は勢いがあってキラキラと輝きを放っているし、

年配の藍は渋いというかなんだかゆったりしています。

本当に不思議なのですっかり虜になってしまいました。

藍染めは結構重労働なのですが、とても楽しいです。

そして藍色にも様々な色合いがあるのも魅力の一つです。





2つめは、織り場です。



こちらにもたくさんの機(はた)があります。

ここで、手織りの着物や帯、ショールやコースターなどが織られています。

織ることってひたすら地味な作業なんですけれど、これが簡単に見えて

綺麗に織るというのは、なかなか骨が折れる作業なんです。



織ることに憧れこの道に入ったのですが、やっぱり織っている時が

1番落ち着くし、楽しいです!!

なので必然的に、織り場が心休まる場所となっています。





なんでこんなに織ることが好きなのかは良く分からないのですが、

無心になって織っている時間が心地良いのです。

また経糸と緯糸によって表現される布の表情を見ることが

とっても面白いし、織りの醍醐味なのだと思います。



まずは自分の機を持つこと。

そしてこれから少しずつ、色々な布を織っていくことが出来たら良いなぁと思っています。

真綿掛けと座繰り

2011年 10月 20日(木曜日) 09:00
こんにちは。



繭祭りが無事に終わりました。

最終日は気持ちの良い秋晴れで、お祭り日和でした。

工房で獲れた猪?!?!で作ったシシ汁と藍甕で焼いた焼き芋は

美味しいと、どちらも好評でした。

足を運んで下さった皆様、どうもありがとうございました。





繭祭りの初日には神事が行われました。

その中で真綿掛けの儀と馬毛糸引きの儀というのがあります。

今日はその儀式で使用される真綿掛けと糸引きを紹介したいと思います。



真綿掛けはこちらです。





繭を綿状にするための道具です。

工房では、玉繭(→2頭の蚕がはいた糸で作られた繭のこと)などの

綺麗に糸を引くことの出来ない屑繭を使って作ります。

この真綿から紡ぎだされた糸が紡ぎ糸となります。

この紡ぎ糸は、とても素朴で味のある糸となります。

風合いがとても面白いので、私も好きな糸です。





次は糸引きです。

繭を煮ながら数個の繭糸を合わせ、1本の生糸を作る作業を座繰りといいます。

これは手引きの座繰りになります。

02

1粒、1粒の繭からは、かなり細い糸が引き出されるのですが、

その細くて繊細な1本、1本が艶々していて本当に美しいんです。

こんな綺麗な糸を作る蚕ってすごいなぁと、素直に驚いてしまいます。





通常絹織物1反作るには、繭が4.9kg(約2600粒)必要だと言われています。

工房で使用する絹糸は「小石丸」という日本古来の在来種の蚕の糸なのですが、

この小石丸は繭糸量が少なく1粒の繭から糸になる量は7%ほどなので、

より多くの繭が必要です。(通常の交雑種の繭1粒からは20%の糸が採れます)

また小石丸は蚕の中では最も細い糸をはくとされています。

その糸は艶があって張力が強く、毛羽立ちにくいといった優れた特性を持つ、

美しい絹糸なんです。

その糸で織られた着物は、驚くほどキラキラと輝いています。

そしてとっても軽くて丈夫なのです。





お値段は、やはりそれなりにするのですが・・・

一度、手にとって見てもらいたいなぁ~と思います。





自分で育てた蚕からとれた繭で糸を紡ぎ、その糸を使って作品を作る・・・

本当に贅沢だなぁと思うのですが、いつか実現させたいです。

着物作り

2011年 10月 13日(木曜日) 09:00
こんにちは。



工房では14日(金)から始まる繭祭りの準備が急ピッチで進められています。

工房にとって大切な絹糸をもたらしてくれる繭に感謝するためのお祭りです。

私も今回初めて参加するので、どんなお祭りなのか楽しみです。





今日は実際着物がどのように作られているのかを紹介したいと思います。

(ほんの一部ですが)



これは、巻き取りという作業です。

機にかけるために、経糸を整えながら巻き取っていきます。

経糸がきちんと巻き取られていないと、とても織りにくくなってしまうので

とても大切な工程です。









簡単ですが、着物が作られる工程を説明すると・・・

まずどんな着物を作るのかというデザインから始まり、

どれ位の糸が必要なのか糸量を計算したり、糸を使用出来る状態にする糸の準備、

糸染め、糸の加工、機掛け、機織り、仕上げといった様々な工程があります。

実際それぞれの工程はもっと細かく、色々な作業が組み込まれています。

ちなみに巻き取りの作業は加工の工程です。



着物は幾つもの工程を経て作られているのです。

実は私も研修を始めるまで、あまり知りませんでした・・・

着物を作るのも初めてです。

研修を始めてから驚くことばかりです。





工房では養蚕も行っているので、自家製の??

絹糸で着物を作っています。(全ての着物ではありませんが)

この養蚕もなかなか大変なんです・・・





美しく華やかな着物の見た目とは対照的に、

着物は一つ一つ地道で細かい作業の積み重ねで作られていきます。

その一見地味で単調な作業がとても大事だったりするんです。

一つ一つの作業が必ず次の工程に繋がっていくからです。

丁寧に、素早く作業する事が求められます。





そして、何よりも実際に織りあがってみないとどんな着物になるのかわからない

難しさと面白さがあるんです。

不思議ですよね。

経糸と緯糸だけで作りだされる世界は本当に本当に無限です。





いつか自分でデザインした着物を作ることが出来たらいいなぁ。

はじめまして

2011年 10月 06日(木曜日) 09:00
こんにちは。

綾の手紬染織工房で研修生として学んでいる鈴木あかねです。


綾に来て、約半年。

綾は本当に綺麗なところだなぁと感じながら生活しています。


工房では、主に着物作りを学んでいるのですが、

実は着物を着たことがほとんどありませんでした・・・


こちらにきて、着物に興味を持つようになったというのが

正直なところです。


先輩研修生さんがとても着物に詳しく、着物をよく着ているので、

先輩に教わりながら着物を楽しむようになりました。



先輩研修生さんの着物


着物は本当に奥が深いなぁとびっくりしています。

そして着物には日本の美しさが詰まっているように感じます。



本当にたくさんの柄や色があって面白いですよ。

着物の組み合わせを考えるだけで、わくわくします。



半襟を付けるだけで雰囲気が、がらっと変わるのも面白いし、

帯留めも可愛いのがあるし、足袋にもレースが使われていたり、

下駄もヒールが少し入っていたりと本当に本当に色々あるんです。



洋服と変わらないんだなぁ、と思います。



ただ、着なれていないので動くのが大変というか、

とても動作に気を使います。

着崩れしないように、動きが丁寧になります。





まずは着物を自分で着られるようになる!!

これが今の目標です。



そして、着物を粋に着こなせるように、

美しい所作が出来るようになりたいなぁ。




私の着物





お知らせです。

10月14日(金)~16日(日)

工房で“まゆ祭り”が開催されます。





秋の新作もあります。

藍染め体験が出来ます。

特価商品もあります。

フードコーナーもあります。



藍甕で焼いた焼き芋とシシ汁が出ます!!

このシシ汁の猪は、なんと工房の山で捕獲された猪です。

猪・・・

捕獲された所を見ましたが、怖かったです。





ぜひ、遊びに来てください!!