Home匠日記2011年2011年11月かたかべ雄人(ギャラリーうるし屋)ギャラリーうるし屋うるし12 ~ロープを使って縄文漆器制作~

うるし12 ~ロープを使って縄文漆器制作~

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うるしは何にでも塗ることができます。木はもちろんですが、竹、紙、、鉄、石などの身の回りにあるほとんどの素材が利用できます。今回はその中でもロープを使った珍しい「縄文漆器」を紹介します。

ロープは径3ミリ程度の綿もしくは麻のロープを使います。陶芸の手法である、粘土をひも状に細く伸ばし、それをグルグル巻き重ねて形を作る「手びねり」と同じ要領で、ロープを「のりうるし」でしっかりとくっつけながら巻き重ね、好きな形を作ります。その作業が終われば、ここから先はわんを塗る工程と同じです。

薄めた生のうるしをこのロープで作った作品に十分吸わせていき、室で一晩乾燥させると、あのフニャフニャだったロープがかちかちに固まります。この素材は、木と違って綿や麻の繊維を固めたわけですからとても丈夫です。もし、床に落としたとしても割れることがありません。そして、さび付けと研ぎを繰り返し、縄目を浮かび上らせるように仕上げます。

木を素材にした漆器が、伊万里焼のような磁器の繊細さをきらめかせるなら、ロープを素材にした縄文漆器は備前焼のような焼しめの素朴さと力強さを宿して仕上がっていきます。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
かたかべ雄人

かたかべ雄人

身も心も漆にかぶれてしまったかたかべさんが、漆器について語ります。

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