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趣味の陶芸 No.14 ~釉薬の原料で発色に異なり~

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今回はよく使用される釉(うわぐすり)を幾つか例に原料と発色についてお話します。
まずは、釉薬(ゆうやく)の原点と言われる灰釉についてです。
原料は木炭と長石です。
発色は一般的に透明の薄い緑色ですが木灰の種類で微妙に異なります。
松灰、かし灰、いす灰、土灰(雑木)などがよく使用されます。

次に石灰釉です。
一般的にこの釉を透明釉と言う場合が多く、広く利用されています。
調合はさまざまですが、わたしの所では石灰、長石、珪石(けいせき)、蛙目(がいろめ)などを使用しています。
この二種類の釉にそれぞれ酸化銅を加えると織部釉という透明な深い緑色の釉になります。
また、銅を加えた有名な釉に辰砂があり、発色は真っ赤です。
同じ銅でも全く発色が異なります。

次に鉄を少量加えたものに淡いブルーの青磁釉、たくさん入れると茶色や黒になる鉄釉、飴釉、天目釉などがあります。
お分かりのように基礎釉に酸化金属を加えると全く違った発色をするのです。
銅や鉄以外にもコバルト、チタン、マンガン、クロム、ニッケルなど様々な酸化金属が使用されています。

全く逆にほとんど長石だけでできているシンプルな釉が志野釉、そしてわら灰が原料のわら白釉も有名です。
釉薬って奥深いですね。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
窪田健司

窪田健司

象嵌、掻き落とし技法で作陶する照葉窯さんが語ります。

ウェブサイト: www2.ocn.ne.jp/~bell5487/index.html