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真綿掛けと座繰り

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こんにちは。



繭祭りが無事に終わりました。

最終日は気持ちの良い秋晴れで、お祭り日和でした。

工房で獲れた猪?!?!で作ったシシ汁と藍甕で焼いた焼き芋は

美味しいと、どちらも好評でした。

足を運んで下さった皆様、どうもありがとうございました。





繭祭りの初日には神事が行われました。

その中で真綿掛けの儀と馬毛糸引きの儀というのがあります。

今日はその儀式で使用される真綿掛けと糸引きを紹介したいと思います。



真綿掛けはこちらです。





繭を綿状にするための道具です。

工房では、玉繭(→2頭の蚕がはいた糸で作られた繭のこと)などの

綺麗に糸を引くことの出来ない屑繭を使って作ります。

この真綿から紡ぎだされた糸が紡ぎ糸となります。

この紡ぎ糸は、とても素朴で味のある糸となります。

風合いがとても面白いので、私も好きな糸です。





次は糸引きです。

繭を煮ながら数個の繭糸を合わせ、1本の生糸を作る作業を座繰りといいます。

これは手引きの座繰りになります。

02

1粒、1粒の繭からは、かなり細い糸が引き出されるのですが、

その細くて繊細な1本、1本が艶々していて本当に美しいんです。

こんな綺麗な糸を作る蚕ってすごいなぁと、素直に驚いてしまいます。





通常絹織物1反作るには、繭が4.9kg(約2600粒)必要だと言われています。

工房で使用する絹糸は「小石丸」という日本古来の在来種の蚕の糸なのですが、

この小石丸は繭糸量が少なく1粒の繭から糸になる量は7%ほどなので、

より多くの繭が必要です。(通常の交雑種の繭1粒からは20%の糸が採れます)

また小石丸は蚕の中では最も細い糸をはくとされています。

その糸は艶があって張力が強く、毛羽立ちにくいといった優れた特性を持つ、

美しい絹糸なんです。

その糸で織られた着物は、驚くほどキラキラと輝いています。

そしてとっても軽くて丈夫なのです。





お値段は、やはりそれなりにするのですが・・・

一度、手にとって見てもらいたいなぁ~と思います。





自分で育てた蚕からとれた繭で糸を紡ぎ、その糸を使って作品を作る・・・

本当に贅沢だなぁと思うのですが、いつか実現させたいです。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
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鈴木あかね

鈴木あかね

平成23年4月より研修生として入社しました。
日々の研修内容を書き綴ります。

ウェブサイト: www.ayasilk.com/

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