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うるし14 ~質の高い国産 量少なく高価~

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日本の漆器産業はその原料となる「うるし」の9割以上を中国からの輸入に頼っています。日本で生産している「うるし」はたったの1割程度なのです。その貴重な「和うるし」を採取している「うるしかき職人」を訪ねたことがあります。岩手県の浄法寺町、瀬戸内寂聴さんがご住職されている天台寺がある町で知られています。

うるしの採取は、まず木の表面に傷を付けます。うるしの木は傷口をふさごうとして樹液を傷の周辺に集めてきます。うるしかき職人は独特の道具でkの樹液を採取していきます。この樹液が「うるし」です。うるしの主成分はウルシオールという物質ですが、このウルシオール成分が多いほど質の良いうるしになります。和うるしは中国産に比べて6%ほど多くウルシオールが含まれていますが、値段は中国産の7倍もします。1本の木からうるしがとれる量は6月から11月までかかって、コップ1杯程度だといいます。そのことを思うと、1滴のうるしで無駄にできなくなってしまいます。浄法寺町で育ったうるしの苗木が今、1本2百円で手に入ります。10数年で高さ10メートル、6月に黄緑の花を咲かせ、秋には真っ赤に紅葉する「うるしの木」。夏が終わったら庭の片隅に植えてみたいと考えています。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
かたかべ雄人

かたかべ雄人

身も心も漆にかぶれてしまったかたかべさんが、漆器について語ります。

ウェブサイト: www.urushiya.info/