うるし20 ~湿度と温度は色むらに影響~

作者: かたかべ雄人 2013年 7月 02日(火曜日) 09:00
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私がうるしに出合ってから15年がたち、その間ありとあらゆる失敗を重ねてきましたが、失敗は次へのステップといいます。今回は私の失敗を紹介して、最終回とさせて頂きます。

一番多い失敗は、やはり湿度と温度の管理が行き届かなかったことです。うるしは洗濯物と違って、湿度が高いほど乾きが早くなります。早く乾燥させたいばかりに湿度を上げ、その結果塗ったうrしの表面がシワシワの「チヂミ」状態になってしまいます。こうなるともうお手上げで、全部はぎ取ってもう一度初めから塗り直しです。

湿度と温度は「色うるし」にも影響します。湿度が高すぎると朱色が茶褐色になったり、色むらが出て明度と彩度が落ちてしまいます。朝、濡れ雑巾(ぞうきん)で仕事場の床や棚を拭いて、ちりを一掃するのですが「昨日もしたからいいや・・・」で仕事を行うと、翌日には前日に塗った表面にはごみ。自己嫌悪に陥ります。これも最初からやり直しです。

うるしに向き合うと自分の性格がよく分かります。「おれって結構几帳面だったんだな」「いいかげんさが丸出しだな」なんて、仕上がった作品に自分自身の性格が映っているのです。

最後に私の持論、「心がかぶれれば体はかぶれない」。
最終更新日: 1999年 11月 30日(火曜日) 09:00
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身も心も漆にかぶれてしまったかたかべさんが、漆器について語ります。

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